きいちっちの煩悩マシマシLABO

日本の音楽シーンについてとか日常の疑問とか

今年のサマソニのラインナップから考える日本のロックシーンの今後


こんにちはー

オリンピックのチケットが全滅して凹み中のきいちっちです。

ラグビーとスケボーのチケット誰かください。。。笑

 

さて今回は

今回の夏に開催される都市型フェス「SUMMER SONIC」のラインナップから考える

現在の日本のロックシーンについて書いて行こうと思う。

 

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1.昨年のラインナップとの比較

 

今年のSUMMER SONIC(以下サマソニ)はもう十分知っているという方もいると思うが

当日までチケットが売り切れなかった昨年以前と比べて、チケットの売れ行きがものすごい。

 

特に8/17に至っては開催2ヶ月以上前からほぼ売り切れ状態となっており、現在はチケットが入手困難となっている。

当の私も余裕をぶちかましていたら初日のチケットしか取れなかった。

確かに、この日はRED HOT CHILLI PEPPERSやBring Me The HorizonやBABYMETAL等と行った世界でもかなり有名な部類のアーティストが出演する日だ。

 

私もチケットが取れなかった直後はこのラインナップだから仕方無いかー。20周年だし。みんなレッチリもベビメタもBMTHも見たいよねー

とか思っていた。

 

それでもサマソニの後に開催されるBMTHの単独公演@新木場コーストのチケットはあっさり取れてしまったし、(モバイル先行だったからみたいです。外れた方見ていたら本当にごめんなさい、、、)

 

去年のラインナップだって凄い豪華だったのに何で今年だけチケットアホみたいに売れてるの?

  

と疑問に感じた私は昨年と今年のラインナップを見比べてみた。

 

これが昨年のラインナップ(東京)である。

 

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見れば分かるがとても豪華なラインナップだ。

ノエルにBECKにBFMVにニッケルバックもパラモアもいるし。

だがしかし、昨年はチケットがソールドアウトすらしていなかった。

 

 次に今年のラインナップ(東京)を見て行こう。

 

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うん、凄まじいラインナップ

で、チケットが入手困難である8/17のラインナップはどうなっているかというと

私はこう呟いた。

 

ん?日本の大物アーティスト多くね???

 と。

 

2.「半邦ロックフェス」になってしまったサマソニ

 

サマソニといえばフジロックに次ぐ、「海外のアーティストがたくさん出演する都市型フェス」というイメージではなかっただろうか。

少なくとも私はそうであった。

だが、今年はラインナップの半分、いや、それ以上が日本のアーティストである。

しかも「RADWIMPS」だったり「マキシマム ザ ホルモン」だったり「10-FEET」だったりと行った国内の中ではおそらく音楽が好きな人で知らない人はいないであろう超有名なバンドも出演する。

 

正直、邦楽のアーティストだけを見ても、茨城の某邦ロックフェスよりもビッグなアーティストが多い印象である。

 

そんなサマソニがなぜ「半邦ロックフェス」になってしまったのか

経済的な観点から述べていきたいと思う。

 

 

3.経済的視点から見たフェス

 

まず、私が2つ前の記事の最後に、

「日本でやったWarpedは非常に残念なラインナップ」と書いたが

 

 

kiichicchitan.hatenablog.com

 

 

これは決して主催したクリエイティブマンをディスっていたわけでは無い。誤解を招く書き方をして申し訳なかった。

 

何故なら、流石のクリエイティブマンもWarped Tourのコンセプトを十分に理解していると思うし、あのブッキングは正直不本意であったと思うからである。

 

本来であれば、本場アメリカやイギリスでバッチバチに勢いのある海外のバンドをバンバン呼びたかったはずだ。

 

しかし、日本でそんな事をしても人は集まって来ない。

大赤字まっしぐらなのである。

まあ、それいうならWarped名乗ってんじゃねーよクソがと言いたいところだけど

ごもっともである。何か大人の事情があるのだろう。

 

サマソニも同じだ

少なくとも海外アーティストのギャラは言わずもがな日本のアーティストの数倍はする

日本でいくら本場でイケイケなアーティストを呼んだとしても集客が取れないと赤字になり、運営に支障をきたしてしまう。

経営者目線でいうといわば非常にリスキーなのである。

 

私の持論では、エンタテイメントに利益を一番に求めたら終わりだと思っているが、

フェスやイベントを開催するからには利益を生み出さなければ継続して開催することができなくなってしまう。

非常に難しい問題である。

 

一方で茨城の某フェスは昨年全日程ソールドアウトしていた。

フェスの人口と比例して日本のバンドやロックを聴く人が増加してきているのが背景である。

昔と比べても日本のバンド、いわゆる「邦ロック」の需要が高くなったということは

一目両全だろう。

 

そんなサマソニがチケットの売れ行きがイマイチであった昨年の反省を生かして

今年はギャラも抑えられる上に集客も取れる「邦ロック」アーティストのブッキングに力を入れるのは、必然的なことである。

 

まあでも洋楽ってなかなか聴く機会が少なかったり、生で見れないイメージがあったりして、親しみが持ちづらいのも無理はない。

 

当の私もそうであったし。以前までは。

でも最近は以前と比べて圧倒的に洋楽にも親しみやすい環境が整ってきている。

 

4,「サブスク」でロックシーンが変わるのか

 

今の日本の音楽シーンを語る上で切っても切り離せないのが、「サブスク」の存在だ。

サブスクの出現によって、音楽を「ディグる(発掘する、発見するみたいな意味)」

ことがとても簡単になった。

ましてやAIが、普段聴いている音楽から解析してオススメのアーティストを教えてくれたりなんかもしている。現代文明は偉大だ。

 

しかもサブスクのおかげでフェスや対バン等で知らないアーティストが出てきても、予習が簡単にできるようになった。

 

それに加えて、今ではICE GRILLSやKICK ROCK INVATIONやRNR等といったところが頑張って本場の勢いのあるバンドを招聘したり、ましてやCrossfaithやCRYSTAL LAKE等、日本のキッズ人気が凄いバンドも自身のフェスやイベントで海外のアーティストを呼んだりしている。サブスクとの相乗効果で以前よりもかなり海外の楽曲に親しみ易くなったのは間違いないだろう。

 

今まで邦楽人気が比較的強かった日本で、サブスクでの音楽の聴き方が主流になった今

日本のロックシーンをどう変わっていくのか、非常に楽しみなところである。

 

という訳で私はサマソニ初日東京に参加するので是非とも会ったら乾杯してほしい。。笑